歯周病の直接的な原因はプラークにあり、
その他様々な因子が関わって病気を引き起こします。
なぜこうした病気になるかといいますと、歯周病の症状が進行すると、
歯周ポケットから細菌や膿みが絶えず出るようになります。
ものを食べるとこれらが唾液と一緒になって体内に入り込み、
血液によって心臓や肺、子宮などに運ばれて悪影響が出るのです。
狭心症や心筋梗塞は、心臓に酸素を送る冠状動脈に血栓が詰まって発症します。
最初歯垢は柔らかいものですが、ツルツルした歯と歯肉の状態でも磨かずに放っておくと、
唾液をはじめとする様々な成分で石灰化してきます。それが歯石です。
歯石は石灰化した塊で、岩のようなものですので、岩自体が悪さをすることはありません。
ただし歯石がたまると歯の表面が形態的にラフになり、そこに歯垢がたまりやすくなります。
健康な状態 |
健康な状態の歯肉は、腫れもなくきれいなピンク色をしています。 |
第1期 |
歯肉と歯の境目あたりが腫れ上がります。色も少し悪くなります。 |
第2期 |
少し歯肉が下がってきます。腫れもより分かりやすくなります。 |
第3期 |
歯肉の下がり方が大きくなり、歯に隙間が見え始めます。 |
第4期 |
ここまで進行してしまうと、治療は相当困難になります。 |
プラークは虫歯や歯周病の原因となります。
食べかすのように思われがちですが、そうではなく、
虫歯菌や歯周病菌をはじめとするさまざまな微生物のかたまりで、
プラーク1rのなかに1億個の微生物がいるといわれております。
歯周病はそのなかの歯周病菌がひきおこす病気なのです。